はじめに子どもありき
2007-12-31


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 寒い一日でしたね。今までが暖冬だったせいで、一段と肌にしみる寒さでした。いよいよ、大晦日。2007年もあと一日となりました。今年一年間、ムーブメント教育愛媛支部にご協力くださり、誠にありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

 さて、昨日(12/30)の13時から、松山市内にある「アユーラステーション」の児童デイサービスで、愛媛支部が地域支援活動の一環で取り組んでいる、出張ムーブメントを行いました。準備していたムーブメント遊具は、パラシュート、フープ、ミニ形板、新聞紙、スカーフ、トンネルです。リーダーの呼びかけでスタッフの方々が子どもを誘導して活動を行っていますが、興味をもって意欲的に動く子ども、「とりあえず誘われるからやってみようか」というような感じで動いている子ども、そばで見ていながら参加はしない子ども、全く興味を示さず別のおもちゃで一人遊びをしている子どもと様々です。そんな中でリーダーの指示とは全く違うことをしようとする自閉症の子どもがいました。あえてその子どもに修正をかけず、逆にその子どもがしていることを取り上げて、みんなを誘ってみると、あまり意欲を示さなかった子どもまで積極的に活動に参加するようになり、改めて子どもからの発想の素晴らしさを実感しました。そこからプログラムを軌道修正し、子どもの発想や動きを優先したムーブメントを展開しました。

 教育や保育の現場で「はじめに子どもありき」ということをよく耳にします。授業内容や保育内容を計画して、それに子どもを合わせるのではなく、子どもの実態や関心・意欲から出発して内容を計画するというものですが、ムーブメント教育においても十分にあてはまることだと思いました。子どもの様子を想定しながら大まかなねらいと内容を計画しておき、活動中の子どもの様子に合わせて軌道修正していく柔軟性は、ムーブメント教育だけでなく、特別支援教育の現場でも大切にしたいことですね。

[特別支援教育]
[地域支援活動]

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